麻酔後に注意すること

皆様、こんにちは
今年は冷夏で体調管理が難しいですが、いかがお過ごしでしょうか?

今回は麻酔後に注意することについてお話しします。

麻酔は、むし歯治療・根の治療・抜歯など治療中にしみたり痛みを感じる場合やまた麻酔が必要がなくとも治療に不安を感じている患者様からの要望に応じて麻酔を行います。治療後、麻酔が効いてる間は、、噛んだ感覚がなくいつもと異なる味覚になったり、また頬を誤って噛んでしまいキズになってしまうことがありますよね。
治療後の注意事項についてお話しします。

1.治療後の注意点

よく患者様に聞かれる質問としては「治療後に食事をしていいか?」です。基本的に食事したらダメではありません。ただ、麻酔をした後は治療した場所の付近の感覚が鈍っていたり感覚がないため誤って粘膜を咬んだりしても咬んだことに気づかない事が多いです。また熱いものを食べて火傷をしても気づかないことも考えられます。これらのことが起こると麻酔が切れた後に痛みの原因になることもありますから、食事をすぐに行う必要がないのであれば麻酔が切れるまで待つことをオススメします。麻酔の量、また個人差にもよりますが、処置後1〜2時間は様子をみてください。

2.小さいお子さんの場合の注意点

小さいお子さんの場合、麻酔が効いてて感覚がないことが気になり、掻きむしったり咬んだりすることで麻酔が切れたあとに痛みを訴えたり、治療したところが腫れたりすることがあります。特に麻酔が治療部位周辺にまで及んでることで唇を咬んだりしても痛みがないことからかなり強く咬みしめたりすることがあります。親御さんが、お子さんの治療の後麻酔が切れるまで注意して見守りることが大切です。

3.中々麻酔が効きにくい人に見られる傾向

・歯周病が進行してる場合
歯茎が炎症を起こしていると歯茎は酸性環境下になっています。基本的に多くの歯科医院で使用している麻酔はアルカリ性です。つまり炎症がある環境下で麻酔しても酸性とアルカリ性が中和してしまいあまり麻酔が効かない状況になります。

・骨が密になってる部位
実は麻酔は歯に直接麻酔するわけではなく骨の外側、つまり粘膜と骨の隙間に麻酔をします。骨の中には無数の穴が開いているので、麻酔液がだんだんしみこんで、歯に到達するという仕組みになっています。例えば骨が厚く、穴が少ないところは麻酔液がなかなかしみ込みこんでいきません。上顎の骨に比べて下顎の骨は非常に密になってるため下顎の歯は上顎の歯に比べて麻酔が効きにくいことがあります。

・急性症状で痛みが強い時
急性症状とは炎症が原因で痛みが生じている、何もしなくてもズキズキ痛む状態です。炎症の原因は、①歯肉から ②虫歯がかなり進行し歯髄にダメージが及んでいる ③根に膿が溜まっている、様々な原因が考えられます。急性症状が強い場合は麻酔が効きづらいことがあります。また、治療中に麻酔があまり効いていなくて追加で麻酔をしても結局あまり麻酔が効かないこともあります。これは痛みによるストレスが原因で脳の痛みに対するフィルター処理が低下し痛みを感じやすくなることが要因です。専門的に言うと疼痛閾値の低下と呼ばれます。つまり緊張やストレスを感じないようにするのも麻酔を効かせるために必要な要素だと言えます。

患者様は、治療を受けること、さらに病院という空間に入るだけでもかなりのストレスと不安を感じると思います。緊張やストレスは麻酔の効き具合にも左右されますから、我々スタッフ一同皆様が少しでもリラックスして治療を受けることができるよう努力していきます。

蔵前ベリタス歯科 KURAMAE VERITAS DENTAL CLINIC
<一般歯科・小児歯科・矯正歯科・口腔外科・インプラント・審美歯科>
「インフォームド・チョイス」(Informed Choice)を基本に考えた患者様ひとりひとりにあった治療を提供します
--------------------------------------------------------------------
都営地下鉄浅草線/大江戸線「蔵前駅」 A1出口より徒歩1分
都営地下鉄大江戸線/大江戸線「蔵前駅」 A5出口より徒歩8分
都営地下鉄浅草線「浅草橋駅」A1出口より徒歩6分
JR総武線「浅草橋駅」東口より徒歩8分
--------------------------------------------------------------------
〒111-0051 台東区蔵前2-2-4
お電話によるお問い合わせ:03-5835-5584

関連記事

  1. 舌ブラシ 

  2. 唾液検査とは?

  3. 夜更かしと虫歯の関係

  4. 花粉症と歯科の関係

  5. 8月6日 診療のお知らせ

  6. 間食について